海馬の尻尾 荻原浩
ヤクザが、反社会性パーソナリティ障害と診断され、治療に参加する。
その参加プログラムでいろいろな事件があって…という話です。
ユーモアミステリーではないが、社会派というほど堅苦しくもありません。
1/4くらいまでは今まで読んだ荻原浩の作品で「最低!」と思い、読んでいて不快で読むの辞めようかと思いました。
とにかく、ヤクザについての書き方がえげつない。
良くもまあここまで、下品に文章を書くことができるもんだと。
途中、ウンザリ気味で荻原浩のエッセイを同時進行で読んでいて、とても同じ人とは思えない・・・
2018年に出版なので新しい本なんですけどね・・・
と思っていたら・・・
病院の参加プログラムからはサクサク読めた。
悪くない!!!
結局、面白いし、テンポも良く、ラストのどんでん返しが素晴らしい。
さすが荻原浩でした・・
最初の部分、あんなヤクザのシーンの描き方必要だったのかな・・・
そこが残念でしたけど、総合的に面白かった本です。